Musasinofon DCサーボヘッドアンプの評価第1報そして第2第3報が到着!
2014-09-05
大阪 豊中市 AK様より戴きましたレポートを紹介させていただきます。
熱心なJAZZレコードファンで、ご自身でもドラムスを演奏されます。
ご使用の外付けMC昇圧トランスは オルトフォン SPU T1または、T10 又は、デノンAU 320です。あとは、マランツPH1内蔵トランスです。
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〜評価第一報
先ずは、聴いてみました。
EMT/HSD6+SME/3012R+武蔵野譜音DCサーボヘッドアンプ&専用定電圧電源部+マランツPH1 EQアンプ+マッキンC42の接続です。
ビル・エヴァンス・WALTZ FOR DEBBYではライブハウスのざわめきが今まで以上に空気感がでてきて、アルコールやたばこの香りがして来そうなくらい生々しくなり、ベースのスコットラファロの弦が弾けて、
俗にいう、”ブルルン、ブルルン”が出て、ミヤコさんがおっしゃる空気の動きを感じました。凄いです。
DCヘッドアンプを使って一番最初に感じたのは、出力レベルが既設MCトランスの出力レベルとは、はるかに違いがあります。マッキンの主力ワット数の%表示が10程違いました。それほどの音圧がありました。
キース・ジャレットのは、ケルンの会場が見えた気がし、今まで以上にステージ床の響きを感じました。ピアノの音も深みが出、本当に美しいサウンドです。
ジョニーグリフィンのテナーサックスでは管から出て来るようなサウンドはいままで再現していましたが管の奥が見えると言うか、管の奥から音が出て来るように変わりました。当然プレイヤーがサックスを動かしながら吹いている様にゾクゾクです。
ドラムのフィリー・ジョーのブラシワイヤーがミニシンバルに纏わるように、針金一本一本が判るような位生々しく,又久しぶりにシンバル全体そのものの揺れる様を感じることが出来ました。素晴らしい!
シズル付きのシンバルが耳障りにならず、ピアニッシモから徐々に出て来るシンバルの鳴り出す様子が再現されてます。
レイ・ブラウンのベースも、衣擦れやうめき声に、まだプラスして本当に小さなため息までが聴こえる!
ドラムセットのスネア、小TOM、大TOMの定位が実際のセットと同じような位置に再現定位されていて、奥域感に、穏やかであり、優しくも有、それでいてジャズの熱さを失わず、それどころか生々しくなった分、もっと音楽が熱く感じられ、何の違和感も感じず、何時間も連続で聴きこんでしまいました。
鳴り方が自然だからでしょうね!音溝に入っている音源をそのまま針が引き上げてきて、色づけせずに鳴らしてくれているのが良く判りました。
本当に感動しました。
これは私一人で聴いているのがもったいない。
これなら自信持って、”最高の音・音楽に仕上がったで!!!”と、友人を聴きに来させることができます。
試聴させていただきまして有難うございます。
先ずは、報告させていただきます。
〜評価第二報
マッキンEQの方はこれまで、全体の音が好きなアンプの割に、フォノEQはそんなにいい音とは感じなかったのですが、このヘッドアンプ電源アンプの下にモスクワッドのインシュレーターをはさみ、ラックの振動を遮断して驚きました。
マッキンのEQて、なんてしなやかで、厚みが有って、奥域も有り美しい音色なんでしょう。
C42を買ってから今まで、C42のEQ部にはあまり感心せず、マランツのEQアンプで感動していましたが、今日は本当に驚きました。
試聴機、有難うございます。これでも決定です。購入させていただきます。
明日中に試聴機を返送できるように準備して、あさってにはお手元に無事お届けできるようにいたします。
〜評価第三報
昨夜、インシュレーターを咬ませて、聴いたときのマッキンEQは美しい高域音色を奏でていましたが、本日、再度聴きなおしましたら、マッキンはやはりインシュレーターを外した方が、本来のヘッドアンプ音が、マッキンEQ音を図太く、それでいて高域も美しいサウンドを出させます。これが正解でした。
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武蔵野フォンDCサーボアンプの評価、続々到着しています。今回はMJ無線と実験で著名な金田式DCアンプでも解決することが出来なかった最低域の制御が武蔵野フォンDCサーボヘッドアンプで解決されたとのことです。
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低音域には、岩の様に重い低音.....綿の様に軽い低音...があります。
この相反する表現を実現させるためにいちばん大切なものは何でしょうか。
以下、鹿児島市のU様からのお便りです。
ご所有の装置は、金田式DCアンプ・マルチチャンネル方式、YL音響ホーン・マルチウェイ。
ウーファーは、TAD1601 ×4と、スーパーウーハーEV30W×1
ウーファー駆動は[DCパワーアンプの]クラウンPSA-2
MCカートリッジは IKEDA 9P そして、武蔵野譜音 そるふぇーじゅ です。
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ヘッドアンプは金曜日に無事届きました。昨日は急用が入ってしまいあまり聴けなかったのですが、金曜、本日と聴いてみての感想です。
まずデザインに関してですが、必要以上に飾り立てることなく、かと言ってフロントの和紙やレタリングの文字等「デザインは無視」というわけでもなく、しかもアンプに和紙というのは非常に面白いアイディアでありながらそれを全面に貼り付けるのではなくフロントのみというところが絶妙で日本人的侘び寂びを感じさせてくれました。
またその前面パネル周囲の灰色っぽい樹脂枠も、この価格帯だとインテリア性を重視するも素材にこだわれないためにただただチープな感じに収まってしまうものが多く、そのチープさを回避するに(樹脂製は特に)安易な黒か白に逃げてしまうというのが王道である中、このケースの雰囲気は職業柄医療機器を連想致しましたが、オーディオ機器なのに心電図でも測れそうなくらい(笑)、
「機械」、そして「性能」という点が前面に押し出されている感じがして、樹脂製でありながら金ピカに飾り立てた機器より遥かに高性能に思えます。それでいて完全には医療機器にはならずに、フロントはオーディオ機器の中でも並外れておしゃれで、デザインだけでオーディオ界に三石くらい投じていると思います。
長くなってしまいましたが、肝心の音に関しては最初繋いで音を出した時の印象は「アレ?変わっていない…」でした。考えてみればカートリッジやフォノイコは音を「生み出す」ものであるのに対し、ヘッドアンプや電源というのは増幅ですが、どちらかというと音を「整える」というのが仕事です。
このヘッドアンプは例えるなら「どんな素材でも最高に美味しく調理する料理人」という感じです。赤身の肉はどうやっても霜降りの肉になることはないですが、赤身の肉をまるで霜降りの肉のように柔らかく美味しくすることなら一流の料理人であれば可能です。
具体的に言うと基本的にはもともとのシステムの音のバランスや解像度はそのままで全体的ないわゆるスピード感が大幅にアップします。その結果一般に「低音は遅れる」と言われますが、特に低音が速くなり、躍動するようになり、同時に解像度が上がったように聴こえるようになります。
私的には「躍動する低域」というのがこのヘッドアンプの印象です。「低音」ではなく「低域」つまり低音楽器だけではなくブラス等の高音楽器の倍音成分も含む全ての低域が力強く押し出されます。
これまで音量を上げるとモゴモゴとしか聴こえなかった、当方のシステムのTAD16014発と、スーパーウーハーEV30W1発から成る低域がはっきりと形を持ちまるで生き物のようにうねるようになっています。
これまでは音量を上げると、いわゆる「低域の締まり」がなくなっていたのが、音を上げても全く締まりが失われません。
また音域の性質上どうしても不自然に浮き立ちがちなトランペットやトライアングル、タンバリンなども「その楽器の倍音成分+楽器がなることによって共鳴する部屋の響き」という低域成分が遅れないせいか、音場の中に自然に溶け込んでなるようになります。
これまで「整える」系の機器というのをあまり経験していなかったため表現が難しいですが、上記をまとめると「システムの元の音は変わらずに低域が躍動するようになる」という感じです。
〜追伸〜 [ ]内は補足のために加筆
TAD1601を導入したのは低域に重さがほしいと思ったからで、軽いコーンで有名なエールとは正反対の重いコーンの1601ですが、[DCパワーアンプの]クラウンPSA-2なら駆動し切れていると思っておりました。
実際「重さ」というのは十分に表現できており、普通はそれで満足するのでしょうが、まさか[武蔵野フォンDCサーボ方式ヘッドアンプの導入で]この重量感を保ったまま低域が躍動するとは思っておりませんでした。
これが[武蔵野フォンDCサーボ方式ヘッドアンプの]「風圧」なのですね。エールのウーファーは「軽い低音」と表現されるように、解像度が高く躍動はしているのですが、重量感に欠けるという点が不満でした。
しかし、ソルフェージュの導入により1601でもかなりの解像度と躍動感が得られたので交換に踏み切ったのですが、まだまだでしたね。
[武蔵野フォンDCサーボ方式ヘッドアンプの]イメージとしては数10tのダンプカーのような重量と巨大さを持っているものが、完全に止まった状態から突然リニアモーターカーのような高速で動きだし、それがまた突然完全に停止したり、リニアモーターカーのような速度で前進したと思ったら突然同じスピードで後退し、また前進し…という現代の科学ではまだ作れないような乗り物の感じのする低域です。
今[武蔵野フォンDCサーボ方式ヘッドアンプ]無しでスティーヴ・ウィンウッドとSTUFFを聴いておりますが、やはりヘッドアンプなしでは低域が止まっております。例えは悪いですが、ヘッドアンプの音はまさに麻薬のような感じです。AS◎◎氏ではないですが(笑)、一度体験するとやめられないですね。